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ここでは、私達が住宅相談を受けてから事前調査、設計、施工などの、実際の流れを説明しています。是非ご参考ください!
- 相談依頼者/Nさん(58歳) 職業 医師
- 被介護者/N夫人(58歳) 妻
<被介護者の状況>
| 1.疾病状況 |
肥厚性心筋症(持病)で入院中に、脳血管障害(脳血栓から脳出血)を発症して手術。 |
| 2.障害状況 |
左半身方麻痺、その他の脳障害が重度失語症、失行症、失認症、半側視空間無視(左側)意思表示反応はあるものの理解力に疑念
現在リハビリ中で、車椅子操作・立ち上がり・洗面等行っている |
2001年7月12日
D工務店山本社長の顧客であるN先生(内科医)より相談があった。6月21日よりK病院にリハビリ入院、10月20日頃退院の予定であり、これに併せて住宅の改善を希望。
2001年7月31日
バリアフリー住宅専門相談室の最初の事例にと、山本社長より米澤に申し出があり、午後2時にかでる27にて第1回目の打合せを行う。
2001年8月2日
午後2時にN邸にて相談対応を開始。K病院からOT・PT他とN夫人が自宅に入り、一時帰宅(外出)と外泊時の自宅の状況・アドバイスを目的に、山本・米澤・古起の三人と初顔合わせとなる。
K病院からのスタッフは、太田氏(ケースワーカー)・山野さん(PT)・清水さん(PT)・山口氏(OT)の4名。住居の状況や平面図との確認を大まかに行い、
- 後日、K病院を訪問しN夫人の障害状況、リハビリの経過と可能性等直接確認に訪問することを約束。
- N先生に、奥様とのコミュニケーション及び当面必要と予想される福祉用具等の下見を依頼する。
2001年8月2日
同日の4時半頃より、場所を変えて3人での打合せを行う。
大まかなスケジュールと、役割について確認を行う。
スケジュールは、10/20退院・帰宅←(工事等の期間)←9/5図面渡し←8/25プラン決定←8/16頃基本構想・プラン概略の整理(N先生確認の上、K病院持ちこみでアドバイス・意見を聴衆する)←盆前8/12頃までにリハビリ・障害状況の確認(古起担当)をし、米澤社長へ渡す。施工・契約/山本社長、設計担当/米澤社長、施工・設計・リハビリ・N先生との調整・コーディネートを古起が担当する。
2001年8月6日
午後5時、K病院リハビリ訪問(古起)し、山野PT・清水PTとの打合せ・状況確認を行う。
ポイントは、
- リハビリ効果をあまり期待してはいけない
- ある程度の動作は回復するものの、本人の「意思」の問題で自らが行うことを期待できない。即ち、介助・介護を前提とした住環境改善を考える必要が有る。
- 住環境の改善は、「何処まで介助・介護するか」如何にあり、N先生(ご主人)がどこまで行うのか? どの程度の介助・介護サービスを活用するか? によって検討する必要が有る。特に、介助・介護者中心の改善工夫
- 半側視空間無視に伴う、住居内の「右回り導線」の確保
- 緊急時やN先生の万が一の場合の配慮
- 生活感の有る『居間』を中心とした生活の確保
- 外部人間とのプライバシーへの配慮
等が考えられる。いずれにしても、自立の可能性が乏しく、介助・介護中心となる在宅生活を想定して、プランと希望の組合せが必要である。
2001年8月11日
(株)アーバン・プランニング事務所にて打合せ。
- ご子息を含めて相談する必要がある。
- 介護保険を検討に加える。
- 夏期休暇で息子さんがN邸に帰ってきているときに訪問してはどうか。
2001年8月22日
N邸訪問 ご子息参加
- 在宅介護サービスを取り入れる。
- 具体的に住宅の平面計画のうち合わせ
- 浴室、脱衣室、wcを車椅子対応にしたプランとする。
- 台所の改修については今後の奥様の回復状況によって考える。
- 現在の車庫を夫婦寝室としwcを横に設けたい。
- 玄関前に駐車スペースを設ける。
- ホールに収納スペースを設ける。
- 玄関ドアを取り替え、ホールに採光を考慮する。
- ホルムアルデヒド、シックハウス症候群対策をする。
- 玄関、ホールの暖房方法を検討
- 外部通路をロードヒーティングにする。
2001年9月6日
N邸訪問
平面プラン(別紙)を提出し、打合わせ。
2001年9月14日
K病院にてOT、PTを交えてN先生と打合せ。
2001年9月27日
K病院にてOT、PTを交えてN先生と打合せ。
建築改修プラン決定。
2001年11月16日
工事も着々と進み中間時でN先生、奥様、OT、PT、我々スタッフで現場にて実際の状況を奥様の行動で確認。
浴室の手摺、入口戸等のコーナー部分の養生について更に検討を加えた。
奥様の表情から、体調が少しずつ回復している様子と、自宅でご主人と生活できる事に対する期待と、喜びを確認することができた。
中間検査の様子

2002年1月13日
フォローアップを兼ねてN邸を訪問、奥様のふっくらとした笑顔に我々は迎えられた、今回この仕事に参加できた喜びを全身に感じた。
ご夫婦、いつまでも、お幸せに ・・・
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