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バリアフリー・リフォームについて


北海道の住み慣れた地域で、自立した生活を続けて頂く事を目的に、専門性と福祉の勉強を今後も続けて行きます。

専門家が集まり、様々な事例研究・現地視察、福祉・医療・リハビリや福祉用具、福祉用具・機器の勉強を続けています。
メンバーは、バリアフリー・デザイン協議会というボランティア活動の仲間で、誰でも安心して暮らせる社会づくりを真剣に考えています。

現在北海道では、専門的なバリアフリー住宅や住環境改善に関わる専門講習が行われるようになりましたが、まだまだ専門家・実務能力と言う点では、一層の努力と勉強が必要です。

私たちは、北海道保険福祉部主催の研修や財団法人北海道シルバーサービス振興会の研修を継続的に受けつつ、独自の事例研究や専門講習で現地対応に磨きを掛けつづけています。

最近になって「福祉住環境コーディネーター」という制度がスタートしました。これは、あまりにも当たり前の事ですが最低限の知識・情報として必要な事と言えます。
札幌市身体障害者更正相談所監修の「リハビリテーション・ハンドブック」にも平成12年11月より相談先として掲載されるようになり、安心して無料相談の対応をさせて頂いています。少しでも、気になったらお電話ください。

対応事例レポート


ここでは、私達が住宅相談を受けてから事前調査、設計、施工などの、実際の流れを説明しています。是非ご参考ください!

  • 相談依頼者/Nさん(58歳) 職業 医師
  • 被介護者/N夫人(58歳) 妻
<被介護者の状況>
1.疾病状況 肥厚性心筋症(持病)で入院中に、脳血管障害(脳血栓から脳出血)を発症して手術。
2.障害状況 左半身方麻痺、その他の脳障害が重度失語症、失行症、失認症、半側視空間無視(左側)意思表示反応はあるものの理解力に疑念
現在リハビリ中で、車椅子操作・立ち上がり・洗面等行っている
2001年7月12日

D工務店山本社長の顧客であるN先生(内科医)より相談があった。6月21日よりK病院にリハビリ入院、10月20日頃退院の予定であり、これに併せて住宅の改善を希望。

2001年7月31日

バリアフリー住宅専門相談室の最初の事例にと、山本社長より米澤に申し出があり、午後2時にかでる27にて第1回目の打合せを行う。

2001年8月2日

午後2時にN邸にて相談対応を開始。K病院からOT・PT他とN夫人が自宅に入り、一時帰宅(外出)と外泊時の自宅の状況・アドバイスを目的に、山本・米澤・古起の三人と初顔合わせとなる。

K病院からのスタッフは、太田氏(ケースワーカー)・山野さん(PT)・清水さん(PT)・山口氏(OT)の4名。住居の状況や平面図との確認を大まかに行い、

  1. 後日、K病院を訪問しN夫人の障害状況、リハビリの経過と可能性等直接確認に訪問することを約束。
  2. N先生に、奥様とのコミュニケーション及び当面必要と予想される福祉用具等の下見を依頼する。
2001年8月2日

同日の4時半頃より、場所を変えて3人での打合せを行う。
大まかなスケジュールと、役割について確認を行う。
スケジュールは、10/20退院・帰宅←(工事等の期間)←9/5図面渡し←8/25プラン決定←8/16頃基本構想・プラン概略の整理(N先生確認の上、K病院持ちこみでアドバイス・意見を聴衆する)←盆前8/12頃までにリハビリ・障害状況の確認(古起担当)をし、米澤社長へ渡す。施工・契約/山本社長、設計担当/米澤社長、施工・設計・リハビリ・N先生との調整・コーディネートを古起が担当する。

2001年8月6日

午後5時、K病院リハビリ訪問(古起)し、山野PT・清水PTとの打合せ・状況確認を行う。

ポイントは、

  1. リハビリ効果をあまり期待してはいけない
  2. ある程度の動作は回復するものの、本人の「意思」の問題で自らが行うことを期待できない。即ち、介助・介護を前提とした住環境改善を考える必要が有る。
  3. 住環境の改善は、「何処まで介助・介護するか」如何にあり、N先生(ご主人)がどこまで行うのか? どの程度の介助・介護サービスを活用するか? によって検討する必要が有る。特に、介助・介護者中心の改善工夫
  • 半側視空間無視に伴う、住居内の「右回り導線」の確保
  • 緊急時やN先生の万が一の場合の配慮
  • 生活感の有る『居間』を中心とした生活の確保
  • 外部人間とのプライバシーへの配慮

等が考えられる。いずれにしても、自立の可能性が乏しく、介助・介護中心となる在宅生活を想定して、プランと希望の組合せが必要である。

2001年8月11日

(株)アーバン・プランニング事務所にて打合せ。

  1. ご子息を含めて相談する必要がある。
  2. 介護保険を検討に加える。
  3. 夏期休暇で息子さんがN邸に帰ってきているときに訪問してはどうか。
2001年8月22日

N邸訪問 ご子息参加

  1. 在宅介護サービスを取り入れる。
  2. 具体的に住宅の平面計画のうち合わせ
    1. 浴室、脱衣室、wcを車椅子対応にしたプランとする。
    2. 台所の改修については今後の奥様の回復状況によって考える。
    3. 現在の車庫を夫婦寝室としwcを横に設けたい。
    4. 玄関前に駐車スペースを設ける。
    5. ホールに収納スペースを設ける。
    6. 玄関ドアを取り替え、ホールに採光を考慮する。
    7. ホルムアルデヒド、シックハウス症候群対策をする。
    8. 玄関、ホールの暖房方法を検討
    9. 外部通路をロードヒーティングにする。
2001年9月6日

N邸訪問
平面プラン(別紙)を提出し、打合わせ。

2001年9月14日

K病院にてOT、PTを交えてN先生と打合せ。

2001年9月27日

K病院にてOT、PTを交えてN先生と打合せ。
建築改修プラン決定。

2001年11月16日

工事も着々と進み中間時でN先生、奥様、OT、PT、我々スタッフで現場にて実際の状況を奥様の行動で確認。
浴室の手摺、入口戸等のコーナー部分の養生について更に検討を加えた。
奥様の表情から、体調が少しずつ回復している様子と、自宅でご主人と生活できる事に対する期待と、喜びを確認することができた。

中間検査の様子

2002年1月13日

フォローアップを兼ねてN邸を訪問、奥様のふっくらとした笑顔に我々は迎えられた、今回この仕事に参加できた喜びを全身に感じた。

ご夫婦、いつまでも、お幸せに ・・・






 

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