11月26日(土)に22回目のマンション大規模修繕セミナーを札幌で開催しました。(会場:札幌コンベンションセンター)
第一部では、修繕積立金が予定工事費の3割に満たない状況で、資金繰りと合意形成に奔走し、大規模修繕工事と耐震改修工事を実現させたある管理組合の取組みをご紹介させていただきました。
>事例紹介いただいたマンションが本当に羨ましく思います。多くの困難を乗り越えられた素晴らしい結果迄の話に心が打たれました
>合意形成が一番大事で一番難しい。自由に発言できる機会と雰囲気を大切にして丁寧に進めることが学びになった
第二部では、施工精度を上げて修繕周期を15年にする「修繕周期15年システム」をご紹介させていただきました。
もともとは修繕積立金不足を解決する1つの方法として取り組み始めたものでしたが、人的ミスから起きる見落とし、施工漏れ、施工不良を防ぐ、大規模修繕業務の新たな基準として、業界全体のレベルアップ向上を担うものとなりました。
主な仕組みは以下の3つです。
①品質基準
調査診断からアフターフォローに至るまでの業務を見直し、業務マニュアルを作成。業務を遂行するための知識・技術・マインドの基準をまとめ、職人への意思統一を図るために着工前研修も実施
②技術者養成
業務マニュアルを基に知識・技術・マインドの向上を目的とした研修を開催し、技術者の養成。認定者にはフォローアップ研修を実施し、継続的なレベルアップ向上を図る
③検査システム
第三者である認定技術者による厳格な二重チェック検査を行い、高い工事品質を確保する仕組みを大規模修繕に導入
まだ、修繕周期15年システムを活用した大規模修繕はスタートしたばかりですが、セミナーの反響は大きく、すでに何組かの管理組合様に使用いただき始めています。今後も管理組合の皆様に役立つ情報提供及びサポートを行ってまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
追伸:
修繕周期15年システムについての詳しい情報はこちらからご覧いただけます。
http://www.renovaters.net/