着工前研修を実施しました

■はじめに

マンションをどの様にしたいか。そこで暮らす住民の皆様に対し、所有する組合員の皆様に対し、どうすればより豊かな生活が提供できるか。

大規模修繕工事に従事する全ての人たちの強い思い、精査された作業を実行し伝えることで住民、組合員との信頼関係が深まり、気持ちよく仕事ができる。その結果、お互いに満足できる自慢の建物に蘇ることになると思います。その為には管理組合、設計事務所、施工会社の連携が必要不可欠です。

着工前研修は、工事の始まりとしてすごく大事な位置づけと、私たちは考えています。

■着工前研修

大規模修繕の直前に職長を対象とした着工前研修を、修繕周期15年システムの認定技術者である工事監理者、現場代理人が中心となって行います。この研修を通して、現場に関わるすべての人に知識・技術・マインドをお伝えし、高品質の大規模修繕を推進していきます。

①マインド研修(スローガンを作る)

1
ある現場代理人は「このマンションに自分の親や祖父・祖母が住んでいると思って仕事をして下さい」と職人に丁寧な仕事を求めるそうです。自分の身内の家を直すのに手を抜く職人はいないからです。

同じことを行っても、仕方なしにやるのか、使命感を持って取り組むのかで、仕事の質が変わります。

そこで、着工前研修のはじめに参加者全員で「工事を通して組合員の皆様の生活をどのように守っていくのか?」といったテーマを掘り下げ、自分自身が今回の工事で何ができるのかを明確にしていきます。その上で業務に取り組むスローガンを掲げ、全員で共有します。スローガンは朝礼、昼礼で唱和等を行い、常に意識を高く持つ現場とします。

②実施計画確認

2

安全対策など事前に確認しておかなければならない事から、工事内容までの擦り合わせを『工事監理チェックリスト』に沿って確認・打合せし、正しい内容の理解を促進します。『二重チェック検査シート』で、バルコニーの足場解体前に認定検査員が検査する(二重チェック検査)項目を確認し、工事品質を把握します。

③現地確認

3

実際に建物を見て、上記②で打ち合わせた実施計画の確認を行います。バルコニーは仮設足場設置後に確認します。

④実施内容・検討事項の整理

実施計画確認と現地を確認した後は、記録係が決定事項・検討事項を整理し、一覧表にまとめます。その後参加者全員で決定事項・検討事項を共有し、施工計画書などに追記、修正を行い、工事内容に反映させます。